椅子の笠木

1本の矢では折れてしまうけど、3本集まれば強くなる。

椅子の笠木の事です。椅子の背もたれにあるアーチ状の部材を笠木と呼びます。通常緩やかなアーチ上になっています。このアーチ状にするのにいくつか方法があります。無垢材の塊から削り出す方法や、無垢材を曲げる方法、薄板を積層して曲げる方法など。

前は無垢材を削り出す方法をしていました。通常使用では問題無いのですが、搬送に運送会社を使った時に笠木が折れてしまった事がありました。ダンボールの状態を見ても人が上に乗ったような感じで乱暴に扱われていたのは明白だったのですが、業者搬送ではよくあること。これに耐えるように梱包・または椅子の強度を上げなければと今回から加工方法を変更しました。

無垢の削り出しは、木の繊維が真っ直ぐになっているのに対して円弧状に形取るので、笠木の付け根部分で繊維方向が切れる目切れと呼ばれる部分が出ます。ここがどうしても弱くなります。なので、今回は薄板を複数枚重ねて型に入れ、プレスをして成型する方法にしました。

これだとしっかりと繊維が円弧状に沿うので目切れがおきません。また例え一枚に割れなどの弱い部分があっても複数枚で接着しているので影響がでません。まさに3本の矢。

これで搬送時の強度の心配もなくなりました。

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